「インフラエンジニアはやめとけ」——転職を考えてネットで調べると必ず目に入るこの言葉。
正直に言います。「やめとけ」と言いたくなる気持ちはわかります。私自身、心底嫌になった時期がありました。「なんでこんな仕事があるのか」と思ったことも一度や二度じゃない。
それでも続けているのには理由があります。複数年の実務経験をもとに、きつい現実と、それでもやり続ける理由を本音でお伝えします。
「やめとけ」と言われる理由【世間の声はほぼ正しい】
まず正直に言います。世間で言われていることは基本的にあっています。
① 24時間365日・夜勤がある
社会インフラシステムは24時間365日、人が監視・運用しています。シフト制での勤務・夜勤が多く、生活リズムが崩れやすいです。夜勤を経験した身として、体力的・精神的にしんどいと感じた時期は確かにありました。
② 給料が割に合わないと感じることがある
夜勤・深夜対応・障害対応など、責任の重さに対して給料が低いと感じる場面があります。特にSES企業・派遣社員として働く場合、スキルや経験に見合った収入が得られないケースもあります。「割には合わない」という声が多いのはこのためです。
③ 絶対に止められないプレッシャー
インフラは「止まってはいけない」という絶対的な使命があります。銀行システム・病院のシステムなど、止まると社会に直接影響が出ます。障害発生時は原因特定・復旧対応を迅速に行わなければならず、精神的な負荷が高い場面があります。これは慣れるものではなく、毎回プレッシャーとの戦いです。
④ 地味で目立たない仕事
正常に動いていても誰にも気づかれません。縁の下の力持ちとして社会を支えているのに評価されにくい。これは地味にしんどい部分です。
⑤ フリーランスになりにくい
WebエンジニアやAIエンジニアと比べて、フリーランスとして独立しにくいという現実があります。インフラ作業は現場常駐・セキュリティ上の制約が多く、リモートでの完全独立が難しいケースが多いです。
それでも「底辺ではない」と言える3つの理由
きつい現実を認めた上で、筆者が「底辺ではない」と感じる理由を3つお伝えします。
① 日本を支えているのは私たちだという自覚
経験を重ねていく中で気づいたことがあります。「日本を支えているのが私たちなのだ」という感覚です。
どれだけAIが発達しても、絶対にAIには任せられないことがあります。人の人命に関わるシステム・国の重要情報・個人情報を扱うインフラは、絶対に人を介して運用・保守しなければなりません。そのようなプロジェクトに関わるときは確かにきついですが、そこらの仕事よりもやりがいがあると感じています。
② コロナ禍で確信した「安定性」
インフラエンジニアが安定していると実感したのは、コロナ禍でした。パンデミックや震災が起きても、社会インフラの中心部分は止められません。業務は一定残り続けます。
コロナのような外部環境の変化があっても仕事がなくならないという安心感は、他の職種にはない大きなメリットです。これは経験して初めて実感できることです。
③ 副業・複業との相性が良い
安定した本業としてインフラエンジニアをしながら、副業や別の活動をするというスタイルが今の時代に合っています。筆者自身もインフラエンジニアを本業としながら、ブログ運営・映像制作・AI活用といった副業を並行しています。安定した収入基盤があるからこそ、チャレンジできる部分があります。
インフラエンジニアに向いている人・向いていない人
向いている人
- 社会の基盤を支えることに誇りを感じられる人
- 安定した職場環境を求める人
- 本業を安定させながら副業・スキルアップを目指したい人
- 障害対応など突発的な問題解決が得意な人
- クラウド・ネットワークなどインフラ技術に興味がある人
向いていない人
- 夜勤・深夜対応が体質的に無理な人
- プレッシャーに弱い人
- 目立つ仕事・評価されやすい仕事をしたい人
- フリーランスとして早期に独立したい人
市場価値を高めるためにやること
「やめとけ」と言われる現実を踏まえた上で、筆者が市場価値を高めるためにやっていることは以下です。
- クラウド資格の取得:AWS認定資格を取得してクラウドエンジニアとしての価値を高める
- AIツールの活用:AIを使って業務効率化・副業での活用を模索する
- 副業・情報発信:エンジニアスキルを活かしたブログ運営・映像制作で収入の柱を増やす
- 継続的な学習:資格取得・新技術のキャッチアップを習慣化する
これからインフラエンジニアを目指すなら
転職エージェントを使うことも選択肢のひとつですが、筆者が効率的だと考えるのは「ベンダー資格を取得しながら就職支援も受けられるサービス」を活用することです。資格取得と就職活動を同時並行できるため、時間的なコストを大幅に削減できます。
まとめ
- 夜勤・給料・プレッシャーなどきつい部分は確かにある。世間の声はほぼ正しい
- しかし日本社会の基盤を支えるやりがいがある仕事でもある
- コロナ禍でも証明された安定性がある
- 本業として安定させながら副業・スキルアップができる環境として最適
- 活発で挑戦したい人には「キャリア戦略的に良い業種」
「底辺」という言葉でインフラエンジニアを語るのは正確ではありません。社会のインフラを支えるという使命感を持ちながら、副業や自己成長に挑戦できる環境として活用できるかどうかが、この仕事を「底辺」にするか「最高の土台」にするかの分岐点だと思っています。
インフラエンジニアを目指している方・続けるか迷っている方の参考になれば幸いです。