「Lightsailって結局いくらかかるの?」という疑問に答えます。料金プランの一覧から、停止中でも課金されるリソース・無駄な費用を削る方法まで、まとめて整理します。
Lightsailの料金プラン一覧
LightsailはEC2と違い、月額固定のプラン制です。スペックと価格が最初から決まっているので、予算が立てやすいのが特徴です。
# Lightsailインスタンス料金(Linux/Unix)
プラン メモリ vCPU SSD 転送量 月額
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Nano 512MB 2 20GB 1TB 3.5ドル
Micro 1GB 2 40GB 2TB 5ドル
Small 2GB 2 60GB 3TB 10ドル
Medium 4GB 2 80GB 4TB 20ドル
Large 8GB 2 160GB 5TB 40ドル
XLarge 16GB 4 320GB 6TB 80ドル
2XLarge 32GB 8 640GB 7TB 160ドル
個人ブログやWordPressサイトであれば5ドルのMicroプランで十分動きます。n8nなどの自動化ツールを同居させるなら10ドルのSmallプランを選ぶのが無難です。
なお、料金は稼働時間ベースで日割り計算されます。月途中で作成・削除した場合も使った分だけ請求されます。
Lightsailで停止しても課金されるリソース一覧
ここを知らないと地味に損します。Lightsailはインスタンスを停止すると稼働分の課金は止まりますが、以下のリソースは停止中も課金が続きます。
- 静的IPアドレス:インスタンスにアタッチしている場合、停止中でも約0.005ドル/時間が発生します。使わないなら解放しましょう。
- ブロックストレージ(ディスク):アタッチしているディスクはデータ保持のため課金が続きます。30GBで月額約3ドルです。
- スナップショット:バックアップとして作成したスナップショットはストレージ利用料がかかります。5GBで月額約0.05ドル程度ですが、積み重なると無視できない金額になります。
- ロードバランサー:インスタンスを停止してもロードバランサー自体は課金対象です。不要なら削除が必要です。
「停止=無料」ではなく「停止=インスタンスの稼働費用だけ止まる」という理解が正確です。
よくあるやらかしパターン
Lightsailで無駄な課金が発生するパターンはだいたい決まっています。心当たりがある方は今すぐコンソールを確認してください。
パターン① インスタンスを停止して放置
「使わないから停止しておこう」で放置するのが一番多いパターンです。停止中でも静的IPとディスクの課金は続いています。月額5ドルのインスタンスを停止したつもりでも、静的IP+ディスクで月2〜3ドル払い続けているケースがあります。
パターン② インスタンスを削除したのにスナップショットが残る
インスタンスを削除してもスナップショットは自動で削除されません。「インスタンス消したから大丈夫」と思っていたら、スナップショットだけ生き残って課金が続いていたというパターンです。
# スナップショットの確認方法(AWS CLI)
aws lightsail get-instance-snapshots
# スナップショットの削除
aws lightsail delete-instance-snapshot \
--snapshot-name your-snapshot-name
パターン③ 静的IPを解放し忘れる
静的IPはインスタンスにアタッチしていない状態でも課金されます。インスタンスを削除した後に静的IPだけ残ってしまうと、使っていないのに課金が続きます。
# 静的IPの確認と解放(AWS CLI)
aws lightsail get-static-ips
aws lightsail release-static-ip \
--static-ip-name your-static-ip-name
無駄な費用を削る具体的な手順
STEP 1:Lightsailコンソールで全リソースを確認する
インスタンスだけ確認して満足せず、全タブを確認してください。
- インスタンス
- データベース
- ネットワーキング(静的IP・ロードバランサー)
- ストレージ(ブロックストレージ)
- スナップショット
特にスナップショットタブは見落としやすいです。インスタンスのスナップショットとディスクのスナップショットが別々に管理されているので両方確認してください。
STEP 2:不要なリソースを削除する
- スナップショット:古いバックアップは削除。直近1〜2世代だけ残せば十分です。
- 静的IP:使っていない静的IPは解放します。
- ブロックストレージ:デタッチ済みのディスクは削除します。
- ロードバランサー:使っていないなら削除します。
STEP 3:使用していない時間帯はインスタンスを停止する
開発環境やテスト環境は常時起動している必要はありません。週末や夜間に停止するだけで月額料金を削減できます。
# 節約額の計算例
月額料金:5ドル
1時間あたり:5 ÷ 720時間 ≒ 0.007ドル
週末停止時間:48時間 × 4週 = 192時間/月
節約額:0.007 × 192 ≒ 1.3ドル/月
年間節約額:1.3 × 12 ≒ 約15ドル(約2,200円)
自動停止スクリプトで手間をなくす
毎回手動で停止・起動するのは面倒ですし、うっかり忘れることもあります。LambdaとEventBridgeを組み合わせることで、指定した時間に自動停止・自動起動を設定できます。
import boto3
def lambda_handler(event, context):
client = boto3.client('lightsail')
response = client.stop_instance(
instanceName='your-instance-name'
)
print(f"インスタンス停止: {response}")
return response
このLambda関数をEventBridgeで平日22時に実行・翌朝8時に起動する設定にするだけです。IAMの権限は対象インスタンスのみに絞っておくのが安全です。
# Lambda関数に必要な最小権限(IAMポリシー)
{
"Version": "2012-10-17",
"Statement": [
{
"Effect": "Allow",
"Action": [
"lightsail:StopInstance",
"lightsail:StartInstance",
"lightsail:GetInstanceState"
],
"Resource": "arn:aws:lightsail:ap-northeast-1:*:instance/your-instance-name"
}
]
}
料金を定期的に確認する習慣をつける
- AWS Cost Explorer:サービス別のコストを可視化できます。Lightsailの内訳も確認できます。
- AWS Budgets:月額の予算を設定してアラートを受け取れます。設定した金額を超えそうになったらメール通知が来るので安心です。
# AWS CLIでLightsailのコスト確認
aws ce get-cost-and-usage \
--time-period Start=2026-04-01,End=2026-05-01 \
--granularity MONTHLY \
--filter '{"Dimensions":{"Key":"SERVICE","Values":["Amazon Lightsail"]}}' \
--metrics BlendedCost
VPSも選択肢に入れたい方へ
「AWSは料金が不安」「まずは国内サービスで試したい」という方には、シンプルな料金体系と日本語サポートが充実したレンタルサーバーも選択肢のひとつです。
まとめ
- Lightsailは月額3.5〜160ドルの固定プラン制。個人用途なら5〜10ドルで十分
- インスタンス停止中でも静的IP・ディスク・スナップショットは課金される
- インスタンスを削除してもスナップショットは手動で削除が必要
- 月1回はLightsailコンソールの全タブを確認する習慣をつける
- 開発環境はLambda+EventBridgeで自動停止して稼働コストを削減する
- AWS Budgetsで予算アラートを設定しておく
Lightsailはもともと安いサービスですが、管理を怠ると地味にコストが積み重なります。「停止したから大丈夫」ではなく「削除したから大丈夫」という意識で運用してください。