【AWS初心者向け】LightsailとEC2の違いを比較!用途別の選び方を解説
AWSを使い始めると必ずぶつかる壁が「LightsailとEC2どっちを使えばいいの?」という疑問です。
両方ともサーバーを立ち上げられるサービスですが、目的がかなり違います。間違って選ぶと後から移行する羽目になるので、最初にしっかり整理しておきましょう。判断フロー付きでまとめるので、読み終わったらどちらを選ぶか迷わなくなるはずです。
LightsailとEC2の根本的な違い
一言で言うとこうなります。
- Lightsail:サーバーを手軽に使いたい人向け。シンプルさ重視
- EC2:サーバーを細かく制御したい人向け。柔軟性重視
Lightsailはサーバー・ストレージ・ネットワーク・固定IPといった必要なものをパッケージ化して月額固定料金で提供しています。EC2はサーバー本体だけ提供して、ストレージ・ネットワーク・セキュリティなどを全部自分で設定する仕組みです。
「パソコンを買う」か「パソコンを自作する」かの違いに近いです。買う方が楽ですが、自作した方が自由度は高い。どちらが良いかは用途次第です。
料金体系の違い
料金の仕組みが根本的に異なります。
Lightsail:月額固定料金
月額3.5ドル〜(インスタンス + ストレージ + 転送量込み)
→ 毎月いくらかかるか予測しやすい
EC2:従量課金制
インスタンス稼働時間 + EBSストレージ + データ転送量
+ Elastic IP + ロードバランサー + ... を個別に課金
→ 使い方次第でコストが大きく変わる
小規模なサイトや個人開発であればLightsailの方が断然コスパが良いです。EC2は使い方を間違えると予想外の請求が来ることがあります。初めてAWSを触る場合はLightsailから始める方が安心です。
機能・カスタマイズ性の違い
比較項目 Lightsail EC2
料金体系 月額固定 従量課金
初期設定の難しさ 簡単(数クリック) 複雑(要学習)
インスタンスタイプ 限定的 200種類以上
ネットワーク設定 自動・シンプル VPC・サブネットを細かく設定
スペック変更 スナップショットが必要 比較的簡単に変更可能
オートスケーリング 非対応 対応
他AWSサービス連携 一部制限あり フルに連携可能
IAM権限管理 シンプル 細かく設定可能
料金の予測しやすさ ◎ 固定で明確 △ 変動あり
Lightsailが向いているケース
こういう場合はLightsailを選んでおけば間違いありません。
- 個人ブログやポートフォリオサイトの運営
- WordPressサイトの構築
- 開発・テスト環境の素早い構築と破棄
- 学習目的でVPSを触ってみたい初心者
- 予算が決まっていて固定料金で運用したい場合
- 「サーバーだけあればいい」というシンプルな用途
Lightsailの注意点として、後からスペックを上げたい場合はスナップショットを取って新しいインスタンスを作り直す必要があります。EC2のようにインスタンスタイプをワンクリックで変更できるわけではないので、最初から少し余裕のあるプランを選んでおくのが無難です。
「AWSは難しそう」「まずは国内サービスで試したい」という方には、シンプルな料金体系と日本語サポートが充実したVPSサービスも選択肢のひとつです。
EC2が向いているケース
こういう場合はEC2を選びましょう。最初は難しく感じますが、長期的には正解です。
- 大規模なトラフィックへの対応が必要なサービス
- オートスケーリングが必要な場合
- 細かいネットワーク設計(VPC・サブネット・セキュリティグループ)が必要なシステム
- RDS・Lambda・SQSなど他のAWSサービスと複雑に連携させるアーキテクチャ
- IAMで細かい権限管理が必要な場合
- 将来的に大幅なスケールアウトを見込んでいる場合
LightsailはVPCピアリングなどの高度なネットワーク設定が制限されています。複数のサービスをAWS内で連携させるアーキテクチャを組もうとすると、Lightsailでは対応しきれない場面が出てきます。
LightsailからEC2に移行するという選択肢
「最初はLightsailで試して、規模が大きくなったらEC2に移行する」という方針もあります。ただし移行には手間がかかるので、最初から大規模化が見込める場合はEC2から始めた方が結果的に楽です。
# LightsailからEC2への移行の流れ(参考)
1. Lightsailインスタンスのスナップショットを取得
2. スナップショットをAMI(Amazon Machine Image)としてエクスポート
3. エクスポートしたAMIからEC2インスタンスを作成
4. ネットワーク設定(VPC・セキュリティグループ)を再設定
5. ドメインのDNS設定を新しいEC2のIPに向ける
# 注意点
- ネットワーク設定はLightsailとEC2で仕組みが異なるため再設定が必要
- 移行には数時間〜半日程度の作業時間を見込む
- 移行中はサービスが停止するためメンテナンス時間の確保が必要
どちらを選ぶか迷ったときの判断フロー
迷ったときはこのフローで判断してください。
まず確認:将来的に月間100万PV以上を目指すか?
YES → EC2を選ぶ
NO ↓
次に確認:複数のAWSサービスと複雑に連携させるか?
YES → EC2を選ぶ
NO ↓
次に確認:細かいネットワーク設計が必要か?
YES → EC2を選ぶ
NO ↓
→ Lightsailで十分です
個人ブログ・ポートフォリオ・小規模サービス・学習目的であれば、Lightsailで始めて問題ありません。「とりあえず動くものを作りたい」という段階でEC2を選ぶと、設定の複雑さに時間を取られてコンテンツ作成が進まなくなります。
料金比較:同じスペックで比べると
# 1GB RAM / 1vCPU / 40GB SSD の場合(概算)
Lightsail:月額5ドル(固定・転送量1TB込み)
EC2 t3.micro:
インスタンス料金:約8.5ドル/月(オンデマンド)
EBS 40GB:約4ドル/月
データ転送:別途課金
合計:12〜15ドル/月程度
# 小規模用途ではLightsailの方がコスパが良い
# EC2はリザーブドインスタンスを使うと料金を下げられる
ただしEC2はリザーブドインスタンス(1年・3年契約)を使うと最大72%割引になります。長期運用が決まっているならEC2の方がコスパが良くなるケースもあります。
まとめ:迷ったらLightsailから始めよう
- シンプルさ・固定料金・手軽さを求めるならLightsail
- 柔軟性・拡張性・細かい制御を求めるならEC2
- 個人・小規模サイトはLightsail、大規模・複雑なシステムはEC2
- 迷ったらLightsailで始めて、必要になったらEC2に移行する順番でOK
最初からEC2を完璧に使いこなそうとすると、設定の複雑さで挫折するケースが多いです。まずLightsailでAWSの感覚を掴んで、物足りなくなったタイミングでEC2に移行するのが現実的なルートです。
AWSではなく国内VPSからサーバー運用を始めたいという方には、ConoHa VPSも有力な選択肢です。日本語サポートが充実しており、初心者でも安心して使い始められます。